膝の黒ずみに有効な「ハイドロキノン」って?

膝の黒ずみを代表とする黒ずみケアにハイドロキノン

シミや黒ずみと言えば肌トラブルの代表的な存在ですが、こうした症状は身体の色素が沈着した状態となっています。

なぜ色素が沈着してしまうのかについて、その原因は様々なものがありますが、よく言われているものとしては紫外線による影響や、外的要因による刺激、その他には炎症や傷の痕が元となってできることがあります。

一般的に色素沈着と言えば顔にできるシミを連想するという方も多いかと思いますが、その他にも関節部分に起こってしまう黒ずみにお悩みの方も少なくないのではないでしょうか。

黒ずみの悩みといえば、肘や膝の黒ずみを思い浮かべる方が多いと思います。それもそのはずで、肘や膝といった関節部分は身体の他の部分より色素沈着が起こりやすい(=黒ずむ)という特徴を持っているのです。

肘や膝に黒ずみが出来やすい理由はいくつかあります。まず、皮脂の分泌が少ないために乾燥しやすく摩擦が起こりやすいということ。また、日常的に摩擦が起こりやすい部位であること。私は擦ったりしてない!と思われるかもしれませんが、たとえば、肘をついたり脚を組んだりという何気ない行為も摩擦を生み出しているのです。また、皮膚が伸縮するということから色素が濃く見えやすいということもあります。

【黒ずみに効果的なハイドロキノン】

黒ずみを含め色素沈着が一度出来てしまうと、その対処を行っても効果が出にくいことあります。最近では膝の黒ずみを専用としたケア用品も市販されていますが、その効果には個人差があったりすることも少なくなく具体的な効果は体感しにくくあるようです。

そうしたケア用品の中でもおすすめとなるのが、ハイドロキノンと呼ばれる成分が配合されている商品となっています。このハイドロキノンとは元々は写真の還元剤として使用されていた薬剤なのですが、強い漂白効果を持っているということから、現在では色素沈着の解消に用いられています。

ハイドロキノンを含んでるケア用品の多くは美白化粧品といった名称がついているために、女性の方ならば比較的馴染みのある商品かもしれません。しかしこうしたケア用品はあくまで市販されており手軽に入手が可能ということもあって、ハイドロキノンの濃度が低いという点があり、つまりはその分効果も薄いということになります。

【ハイドロキノンの注意点】

膝の黒ずみを改善するためにハイドロキノンをより高濃度で使いたいという場合には、ハイドロキノンを扱う皮膚科を受診する必要があります。皮膚科では市販されているより高濃度のハイドロキノンを処方することが可能ですので、膝の黒ずみ改善に対する期待値もより高まります。

ハイドロキノンは高い効果が見込める成分ですが、必ず知っておくべき注意点もあります。それは、発がん性が懸念されているということです。世界保健機関の発表によれば発がん性は認められないということになっていますが、ヨーロッパでは人体への使用は禁止されているという事実を踏まえれば、絶対に安全とはいえないのも事実です。納得した上で使用するようにしましょう。