膝の黒ずみで、オシャレを諦めているあなたへ。
久しぶりにスカートを履いて鏡を見てみたら膝の黒ずみにびっくり!なんて経験はありませんか?肘や膝の黒ずみや色素沈着は自分ではなかなか気づき辛いためどんどん症状がすすみ、気づいたときにはすっかり黒ずんでしまっていたというケースが多いです。
とりあえずストッキングやタイツで覆い隠して「見なかったことにしよう」と見ないふりをしたり、膝の黒ずみが気になるからとショート丈のファッションを諦めている方も多いかと思います。でも、それはとても勿体無いことです。どんなファッションでも自信を持って脚を出せるようになれるのが一番良いですよね。
たしかに、膝の黒ずみはすぐに改善できるものではありませんが、諦める必要はありません。黒ずみができてしまった原因を知り、適切なケアをしっかり行ってゆけば綺麗な膝を手に入れることができます。オシャレを自由に、そして自信を持って楽しむために、もう「見ないフリ」はやめましょう!
目次 |
1.黒ずみの正体「メラニン」
膝の黒ずみを解消するために、まずは「なぜ膝の黒ずみができるのか」を知ることが大切です。
原因を知らなければ、せっかくケアをして膝が綺麗になってもまた戻ってしまいますからね。
そもそも、このにっくき膝の黒ずみがいったい何なのか知っていますか?
実はこの黒ずみの正体は、“メラニン”なのです。
日焼けやシミの原因として有名なメラニンですが、実は肘や膝の黒ずみの原因でもあったのです。
メラニンは悪者じゃない?!
日焼けやシミ、ホクロの原因ということで、多くの女性から嫌われているメラニン。
しかし実は、メラニン自体は悪者ではなく、肌を守ってくれる大切な存在。
メラニンが無ければ、私たちの皮膚は大変なことになってしまいます。
私たちの皮膚は何層かに分かれていて、一番奥の部分は真皮と呼ばれています。真皮はDNAが内包されている大切な部分。紫外線などの刺激でDNAが傷ついてしまうと、最終的にガンになってしまうことも。
これを防いでくれるのが、メラニンなのです。
そうはいっても、黒くなるのはイヤ!
黒ずみができる仕組みをまとめると、このようになります。
メラニンが重要な存在であることは、もうわかっていただけたかと思います。
でも、多くの人が思っているでしょう。
「そうはいっても、焼けるのもシミもホクロも色素沈着も困る!!」
・・・私もそう思います。
なので、メラニンを生成させないこと、すなわち「肌に刺激を与えない」ことが黒ずみ対策の基本となります。
2.黒ずみの原因と対策
膝の黒ずみの原因として考えられるのは、主に「摩擦」と「乾燥」、そして「日焼け」です。
膝や肘は黒ずみが目立ちやすい部位ですが、2つとも関節という共通点があります。じつは関節は、摩擦されやすく乾燥しやすい部分。特に摩擦は日常的に起こりやすく、黒ずみの原因のほとんどを占めます。
摩擦を防ぐことが、そのまま黒ずみを防ぐことに繋がるといっても過言ではありません。
膝の黒ずみ原因その1 「摩擦」
「別にわたし、膝も肘も擦ったりしてないけど・・・」
と思いながら、肘をついたり、脚を組んだりしていませんか?
それらも「摩擦」のひとつです。
頬杖をつく、脚を組む、正座をする、膝立ちする・・・
そんな何気ない日常の動作が、摩擦を与え、黒ずみの原因になります。
摩擦が加わると、刺激を感じた肌は「皮膚を守る機能」を働かせます。
このときの「皮膚を守る機能」は主に2つあって、ひとつは先ほど説明した「メラニンの生成」です。メラニンが生成されることにより皮膚が黒ずみ、それが解消されないままでいると色素沈着してしまい、なかなか取れない状態になってしまいます。
そしてもうひとつは、皮膚を「分厚くすること」。肘や膝の皮膚が分厚いのはご存知ですよね。それにはこのような理由があったのです。皮膚が分厚くなると乾燥しやすくなりますし、ケアの効果が出にくくなってしまいます。
「摩擦」対策
日常生活でほんの少し気をつけるだけで、摩擦はぐっと減ります。
・肘を付いたり脚を組んだりする習慣をやめる。
・膝立ち、正座を避ける。
・身体を洗う際、ナイロンタオルなど、硬い素材でこすって洗わない。
(絹のタオルや手洗いがオススメ)
・スキニージーンズなど、ぴったりした服装を避ける。
特に着るものに関しては、ずっと肌に触れるものなので、摩擦が起きやすい素材をさけ、肌あたりの優しいものを選びましょう。
衣服を着用する前にボディクリームを塗るようにするとベターです。
また、どうしても肘をついてしまう方は、デスクと肘の間にハンカチやタオルを挟むだけでも摩擦をぐっと減らすことができますよ。
膝の黒ずみ原因その2 「乾燥」
摩擦とともに、膝の黒ずみの原因となるのが「乾燥」です。
乾燥している状態はダメージを受けやすいため、膝の黒ずみに繋がります。
膝や肘は皮脂腺が少ない部位なので、皮脂や汗がほとんど出ません。そのためうるおいが少なく、乾燥しやすいのです。
ただでさえ乾燥しやすいのに肘や膝ですが、「摩擦」によって分厚くなるとさらに乾燥しやすくなってしまいます。
「乾燥」対策
摩擦によって皮膚が分厚くなると、乾燥しやすくなってしまいます。
つまり、「摩擦」対策することがそのまま「乾燥」対策にも繋がります。
皮脂や汗が出にくい点に関しては、根本的な解決は望めません。「乾燥」に対しては原因を無くすというよりも、乾燥した状態を続かせないことが大切です。顔と同じように、肘や膝にも化粧水やクリームを塗り、しっかり保湿してあげましょう。
膝の黒ずみ原因その3 「日焼け」
最初に黒ずみの原因は“メラニン”だと説明しました。
メラニンといえば日焼けやシミの原因ですから、「日焼け」が膝の黒ずみに繋がるというのはわかりやすいですね。
顔や首、デコルテなど、日焼けがわかりやすい場所は誰もが気をつけてUV対策を行います。一方、膝や肘に対する日焼け対策はなかなか意識されません。特に膝はおざなりになりやすく、膝の黒ずみが目立つ原因となります。
また、日焼けは乾燥にも繋がります。しっかりと対策しましょう。
「日焼け」対策
他の部位と同じように、肘や膝にも意識してUV対策をとりましょう。
よく動かす部位は日焼け止めも取れやすいので、こまめに塗りなおしましょう。
ストッキングやタイツを履いていても、紫外線は通過してしまいます。あらかじめUV加工をしてあるものや、スプレータイプの日焼け止めが便利です。肘に対してはアームカバーもオススメですが、摩擦になってしまわないように、肌に優しい素材のものを選ぶようにしてください。
3. 黒ずみをケアしよう
どんなに気をつけていても、いつの間にか膝の黒ずみは出てきてしまうもの。
出来てしまった膝の黒ずみを消すために、また予防のためにも、黒ずみのケアを日常的に行いましょう!
STEP1 洗う
まずは、優しく洗うこと。手で洗うのがおすすめです。
石鹸やボディーソープ、洗顔料などをよくあわ立て、泡で洗うように洗ってください。ナイロンのタオルやスポンジなどでゴシゴシ…はNG。黒ずみを擦りたくなる気持ちはわかりますが、摩擦はさらなる黒ずみを生んでしまいます。ぐっとこらえましょう。
STEP2 やわらかくする
どんな有効成分も、皮膚がガチガチでは効果が見込めません。
とくに膝や肘は皮膚が硬くなりやすいので、スクラブやピーリング剤を使って肌を柔らかくしてあげましょう。ついついはやく効くように強く擦ったりマッサージしたりしてしまいがちですが、肌を傷つけては逆効果です。スクラブやピーリングによるケアは、二週間に一回、多くても週一回までにしましょう。
市販のスクラブやピーリング剤があわなければ、手作りしてみるのも良いでしょう。
ここでは、簡単にお安くできる手作りケアをご紹介します。
<重曹を使ったケア>
(1)重曹にオリーブオイルをくわえ、ちょうどいい柔らかさのペーストにする
(2)黒ずみの気になる部分に塗り、指の腹で力を入れないようにやさしくマッサージ
(3)綺麗に洗い流す
お掃除に使えることで有名な重曹は、スキンケアにも使えます!
スキンケアに使用する重曹は食用のものがオススメ。
オリーブオイルが苦手という方は水で溶いても。
<ヨーグルトを使ったケア>
(1)ヨーグルトに小麦粉をくわえ、パックできるくらいの柔らかさにする(大体1:1くらい)
(2)黒ずみの気になる部分に塗り、指の腹で力を入れないようにやさしくマッサージ
(3)綺麗に洗い流す
ヨーグルトにはピーリング、小麦粉には汚れをとる効果があります。
さらに蜂蜜を加えると保湿力もアップするのでおすすめです。
また、ホエーといわれるヨーグルトの上澄み液には、美容に効果のある成分がぎゅっと濃縮されています。
ホエーをコットンにしみ込ませて黒ずみにパックするだけで、ピーリングや美白効果が期待できますよ。
STEP3 美白ケアと保湿
スクラブやピーリングをしたあとは、しっかり保湿することが大切です。
柔らかくなった肌は有効成分をぐんぐん吸いこんでくれますよ。
通常のお肌のケアなら保湿するだけで完了ですが、膝の黒ずみにはもうひとつ、美白ケアをプラスしましょう。膝の黒ずみは日焼けやシミと同じくメラニンが原因なので、同じように美白ケアが効きます。
しかし、美白ばかりに気をとられて保湿を怠ってはいけません。
スクラブやピーリングをした後の肌がやわらかく有効成分を吸収しやすいですが、言い換えればそれだけバリア機能が弱まっているということ。そこに美白ケアだけを行うと、刺激になってしまうこともあります。保湿で肌を整えてから、美白ケアを行うことが大切なのです。
美白ケアには、「ビタミンC誘導体」や「トラネキサム酸」、「アルブチン」など、厚生労働省が有効美白成分として認めている成分が入っているものを選ぶと良いでしょう。
美白成分の入ったクリームなら、保湿と美白が同時に行えて便利です。
4.知っておきたい肌のサイクル
ケアを始めてもなかなか効果が出ないからといってやめてしまったこと、ありませんか。
膝の黒ずみケアだけでなくお肌のお悩み全般にいえることですが、どのようなケアを行っても、少なくとも一ヶ月、できれば三ヶ月続けてみなければ効果はなかなか表れません。
これにはお肌のターンオーバーが関係しています。
肌のサイクル、ターンオーバー
ターンオーバーとは、新陳代謝によって肌が生まれ変わることをいいます。
じつは私たちの肌は何層にも分かれていて、日々新しい肌細胞が生み出されています。新しい細胞に古い細胞が押しあげられていく形で層が形成されていき、最後には垢として剥がれてゆきます。この剥がれ落ちる周期がターンオーバーです。
私たちが行うケアは、いちばん上の古い層を綺麗にするためのものではなくて、その下にある新しい層に働きかけるものです。なので、ターンオーバーによって古い層が剥がれ落ちるまでは効果は見えづらいというわけです。
ターンオーバーの周期は場所によって違いますが、顔で約28日といわれています。なかでも膝や肘といった黒ずみが目立つ部分は皮膚が分厚いため、その分日にちがかかります。
生活習慣の乱れや加齢によってもターンオーバーの周期は長くなります。
ターンオーバーを早めようとスクラブやピーリング剤を過度に使用すると、今度はターンオーバーが短くなりすぎ、未熟な肌が表面に押し上げられてしまい、これもまた肌トラブルの原因となります。
生活習慣を整え、適度なケアを行うことが正常なターンオーバーに繋がるのです。
根気強くケアを続けよう
長くなってしまいましたが、「目に効果が見えないからといってケアの効果がないというわけではない」ということです。
膝の黒ずみケアを始めたら、なんの変化がみられなくても最低一ヶ月は続けてみてください。
「それじゃあ、今からケアを始めても今シーズンに間に合わない…」
なんてがっかりする必要はありません!春や夏以外でも、旅行やお泊りのときに素足を出す機会はいくらでもありますよ(^^)
では、読んでいただいた貴方が、綺麗な脚でオシャレを楽しめますように祈っています♪